「ミヤマ」
と言われて何のことか分かる人はいるだろうか。
私はどちらかというと、「あぁ」と聞かなければ分からない部類の人間だった。
これを言ったのはチビ(小学2年生)である。
「お母さん、ミヤマクワガタだよ!」
はじめから略さず言ってほしい。
よく分からないが、うちのチビの小学校界隈の男の子の中では、かっこいいものを略して呼ぶのが「かっこいい」ようで、盛大に流行っている。
「ステゴ、分かる?」
「捨て子?橋の下によくいる、段ボールに入れられた仔猫?」
「ん?ステゴサウルスだよ!」
と、全然話がかみ合わない。
やめときゃいいのに、娘子(小学4年生も参戦してきた)
「ところでどうするの?モンブ?」
「文部科学省の私に対する対応についてのこと?そうねぇ・・」
「ちがうよ!モンブランだよ!冷蔵庫に残ってる!」
さすがのチビも、
「いや、モンブランをモンブはないわぁ。文句ブーブーみたいじゃん」
「いいの!モンブなの!」
まぁ、かわいいからいいけど。
その後なぜか話は「鰹の仇(かたき)」になり、「鰹のタタキ」は美味しいけど、誰?それ、とかいいながら、1つのモンブをスプーンで一口ずつ回し食べしたのであった。